介護職員の離職率が高い本当の理由

※ この見解はあくまでも私個人の経験を基にした個人的な意見です。

  そのため介護業界全て、施設全てを指しているわけではありません

「キツイ割りに給料が安いからでしょ?」

このように考えている人が多いようです。


 しかし、私の周囲でこのように意見する人のうち、そのように考える根拠をシッカリと示せる人は一人もいません。


 彼ら全員、世間一般的に言われていることや、政府の政策に引っ張られてそのように思っているだけです。


 しかし、私は給料云々が一番の理由だとは思っていません。

 その説明を今からします。


【介護士には2種類存在する】

 分類の仕方によって分け方が違うので補足します。


「介護士を何でやっているのか?」

 この動機で分けると大きく2分される傾向にあります。


<お金のため(お金介護士)>

 確かに仕事としてやる以上、お金は目的にあります。

 しかし、お金を得ることだけが全てではないですよね?


 そんな中で、一番の動機がお金なんです。

 ちなみに、「他に出来る仕事がない。就職出来ない。」

 これらも、ここに含めています。


 この動機は特に昔からの古株介護士に多い傾向があります。

「仕事なんだから」

「利用者の命を預かっている仕事」

「何でそんなことをしたの?」

「この施設では昔からこうやっている」

 これらの言葉が口癖だったりします。



<介護のため(介護士)>

 何か経験やキッカケを経て、介護士をやりたくて、理想を持って介護士をしています。


 そのため、彼らからお金の不満は一度も聞いたことがありません。



 最近の若い介護士に多く見られる傾向にあります。

 しかし、知識や技術が未熟であったり、お金介護士に潰されたり、染められたりしています。



【お金介護士の介護士に対する態度等】

 基本的に

・ 一緒に仕事する上で、自分への労力がどの程度軽減されるか。

・ どれくらい気に入っているか。


 これが最重要なことになっている傾向にあります。

 要は楽させて欲しいんですね。

 そして、感情的に好きか、嫌いかで態度を変えているってことです。



 酷い場合には他職員に対して「仕事をしないように!」と命令し、嫌いな一人だけに全部の仕事をさせるお金介護士も存在します。



【お金介護士の介護能力】

 これはピンキリです。

 しかし、多くの場合には向上心が希薄なので、昔の介護方法を継続している人が多いです。


 今ではダメな介護方法として常識になっているような方法を【良い介護方法】と思い込んでやっているお金介護士も沢山いるほどです。


 だから先程紹介した

「この施設では昔からこうやっている」

が口癖なんですね。

 それが正しいと盲信しているので。


 ただし、昔から決まっているそのやり方限定で、手早く完璧にこなせます。

 つまり、ルーチンワークだけは完璧に近いです。



【施設の立ち位置】

 その多くでは、昔からいるお金介護士を優遇します。


 普通の人の感覚なら

「こんな酷い社会人、会社なら普通はクビでしょ」

と思うかもしれませんが、介護業界の多くでは優遇しています。


 そのため、

理想ややる気、実現したい介護像を持っている介護士が理不尽に潰されたり、理想と現実の大きなギャップに絶望して辞めてしまうんです。



 ここで先程少し紹介した、他の職員に仕事をしないように命令して、一人にさせる職員の例を少々。


 そのお金介護士は今でも保護されて何のお咎めもなく働いています。

 逆に、本来皆でこなす仕事を一人でもこなすことが出来ていた介護士は辞職に追い込まれました。


 施設がその異常な状態を容認していたためです。

 ちなみに、介護施設の中でも体力的にキツイと有名な特養での話です。


 そのように、介護現場の多くでは介護士の質などよりも、勤務年数を最上級に重視する傾向にあります。



【まとめ】

 これらのことから、介護職員の離職率が高い本当の理由は給料以前に

【正常な職場としての形を成していないこと】が原因です。


 そして、人材と呼べる介護士が潰され、後に続く良い介護士がいなくなる悪循環になるからです。



 実際給料に関しては、特養なら最近では月30万円を超える施設はザラに有りますしね。



 今回は【退職】について書きました。

 次は【入職】が少ない理由について説明したいと思います。




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