介護職員に成りたい人が少ない原因・要素

※ この見解はあくまでも私個人の経験を基にした個人的な意見です。

  そのため介護業界全て、施設全てを指しているわけではありません。


 介護未経験の貴方が介護士に興味があり、介護士になろうとするとします。

 貴方はどのような行動を起こしますか?


 求人を調べるかもしれません。

 給料も、休日数だって気になりますよね。


 しかし、未経験の業界では不安が一杯です。

 そこで「介護を学んでから」入門資格(介護職員初任者研修:旧ヘルパー2級)を取得することを考えるかもしれません。


 又は進学を考えているなら福祉学校へ進学して介護福祉士を取得しようとするかもしれません。



 取得方法等は

【介護系公的資格】の【介護職員初任者研修資格】   【介護福祉士】 に掲載しているので参照下さい。


 そこでは実際の施設に行って研修を行います。

(初任者研修に関しては現在では行かない場合もあります。)


 この時点で貴方は

「介護士になりたい」

と思っていますよね?


 ではどこで「介護士は嫌だ」に変化するのか説明します。


【介護施設での研修】

 はい、ここです。

 やる気のある、素晴らしい介護士になろうと意欲を持っている介護士の多くはここで気力を大きく削がれます。


 理由は簡単です。

 やる気や理想を継続できるだけの指導・扱いをしてもらえないからです。


<介護施設での研修生の扱い>

 基本的に「放置」です。


 朝出勤して最初に言われる一言

「とりあえず利用者とコミュニケーションを取っていて下さい。」


 そして、次の指示が出るまでに何時間も放置されます。


 他の指示も「食器並べて」「ゴミ集めしてきて」くらいです。

 そして、それらが終わればまたお決まりの

「利用者とコミュニケーションを取っていて下さい。」


 こんな研修は説明も指導も何もないので、勉強にはなりませんし苦痛以外の何物でもありません。




<研修生への理不尽な対応>

 これを見ると中には

「その研修生に積極性がないだけでしょ。」

との意見も出るかと思います。


 しかし、一個前の記事を読んだ貴方はわかりますよね?

 そもそも介護施設の多くは職場としての形を正常になしていません。


 つまり、理不尽です。


 当然「これじゃダメだ!」

と自分で出来そうなことを探して、積極的にやる研修生は沢山います。


 しかし、それをするとほぼ確実に

「何研修生が勝手にやっているんだ!何かあったらお前が責任を取れるのか!?迷惑だから止めろ!」

と怒鳴られます。


 それで、指示を待っていると職員間で

「あの研修生積極性がないね。勉強する気があるの?」

と言われ、広められます。


 それだけならまだ良いのですが、資格取得に重要な研修評価では【積極性なし】とされます。


 このように評価されるか、されないかの基準は気に入られるかどうかです。

 つまり、好き嫌いだけで資格取得に大きな影響を出されてしまうんです。


 そんな状態で「介護士になりたい」と思える研修生は、この時に職員に気に入られた人くらいですよね。



【中学生の職場体験への対応】

 中学生には社会を知ったり、仕事選択のため等々で職場体験授業があります。

 そこで、介護施設も受け入れをしています。


 しかし、中学生も介護資格取得のための研修生と同じような対応をされています。

 大人の研修生ならまだしも、中学生にも同じですからね。


 そして多くの介護士は知らないようですが、この中学生は体験後には小学生や後輩にプレゼンをします。

 つまり、彼らに悪感情を持たせると、その次の代まで介護士離れを引き起こします。



【まとめ】

 介護資格を取得しようとする人も、職場体験で介護施設を選ぶ中学生も、研修に行くまでは


「介護士をしたい」

と思っているんです。


 それなのに、現場は粗悪に扱うんです。

 つまり、「職員が少ない。大変だ!」と言っている現職の介護士達が原因で新たなやる気のある介護士が減っているんです。


 今の介護の現場職員は研修生や職場体験を軽く見過ぎです。




 ここまでは、悪いことの指摘だけをしてきました。


 悪い部分の指摘だけでは何の実にもなりませんので、次は「介護士になりたい!」と考えてくれる人を増やすための対策を掲載します。


 しかし、この方法が効力を最大に発揮するためには悪い現状の改善が必要です。

  



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