「家族にお金を盗まれた!警察に訴えてやる!」
なんて貴方は思ったことがあるかもしれません。
しかし、これで警察に訴えても警察は動きません。
「またお得意の民事不介入?それとも自治権?」
と思った貴方!
今までの記事も読んでくれているのですね。
有難うございます。
しかし、どちらも違います。
この場合は刑法が根拠になります。
刑法では、家族内での窃盗は罪に問えないとしているんです。
この法律を知っている人の中にはこのように言う人もいます。
「家族間の犯罪は罪に問えないから、気に食わない親を病院送りにしてやる!」
倫理観や生活費の問題は別として、この考えは成り立つと思いますか?
正解はノーです。
この考えは法律を自分に都合が良いように解釈しているだけで、シッカリと見ていません。
何故か?
もう一度法律の内容を見て下さい。
【家族内の窃盗は罪に問えない】です。
まだ気付かない貴方に重要な部分だけピックアップしますよ!
【窃盗は】です。
もうわかりましたよね?
つまり、逆を返せば窃盗以外は普通に罪になるってことです。
法律ってややこしいですね。
家族のトラブルとしてもう一つ、遺産相続があります。
分割協議が整わずに泥沼化するなんて話は良く聞きますよね。
このトラブルに警察が介入できないのは民事不介入が理由です。
遺産相続は財産権の分割で、民法が根拠になって行われる法律行為ですので。
では、もう少し混乱しましょう!
遺産相続のトラブルで、家族を殴り倒してしまった場合、罪になる?ならない?
遺産相続トラブルは民事なので不介入です。
しかし、殴る行為は刑法上では家族間でも罪になります。
では、総合的にはどうなるのでしょうか?
この場合には、遺産トラブルについて警察は関与しませんが、殴った行為だけには犯罪として警察は動くと思います。
もしもワケが分からなくなったら警察に相談すれば良いと思います。
平日昼間に#9110へ電話をすると相談できる窓口に繋がります。
「警察に相談するのは抵抗があるんですが」
と言う貴方は是非こちらをご利用下さい!
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