教職員免許取得のための介護施設実習義務化について

※ この見解はあくまでも私個人の経験を基にした個人的な意見です。

  そのため介護業界全て、施設全てを指しているわけではありません。


 この記事を読んでいるのが受け入れる側の介護士かもしれません。

 又は受け入れてもらう側の教職員希望者かもしれません。


 どちらでも、この教職員免許取得のために介護実習が課せられている意味・目的はご存知ですか?


 ちなみに、今まで私が指導してきた介護士も、教職員実習生も、全員知りませんでした。


 知らない人からすれば

「教師なのに、何で介護?」

「まぁ、教員免許取得のために必要だって言うから行くけどさ」

って感じだと思います。


 介護士側も同じで、

「なんで介護実習なの?」

「教員免許の実習生はやる気がなさ過ぎてウザイ」

これが一番多い意見です。


 ここではこれらを払拭させたいと思いますので、お付き合い下さい。



【目的】

<小学校及び中学校の教諭の普通免許状授与に係る教育職員免許法の特例等に関する法律 第一条>に記載されています。


 同法律の1条を要約すると、この目的は

① 個人の尊厳を学ぶこと

② 社会連帯の認識を深めること

です。


 介護では初期の初期、基礎と言えない程の初期の初期段階で【尊厳】と言う言葉を目にします。


 それほどまでに尊厳と言う考え方が根付いている世界なんです。

(厳密には「そうあるべき」で、全く根付いていません。)


「辞書で調べればわかるじゃん!」

と思うかもしれませんが、介護で言う尊厳は辞書の言うモノとは少し違うんです。



 社会連帯は、そのような施設もあるとか、認知症について学ぶ。活用できる知識を取り入れるって程度の認識で良いと思います。


【教員実習生に何を教えれば良いか?】

 介護士である貴方の感性で良いと思います。

 ただし「利用者とコミュニケーションを取っていて」と放置することだけはNGです。


 介護士がそんなことをしているから実習生の態度も「時間が過ぎればお終い」って程度のモノになってしまうんです。


 彼らは前の記事で言った方法案に直接影響を与える教員になる人達ですからね!

 雑に扱えば当然将来的に、介護士を目指す中学生は減ります。

 教師に「介護は止めておきな」と言われますからね。


【私の場合】

 私の感性で教える場合には介護士が利用者の人権侵害をしている場面を教えて、良く観察していくように指示します。


 本当に今までも 

「介護現場は他人の人権を侵害する場所なんですよ」

と教えてきました。


 もしもこれに反論がある介護士がいるなら、自己陶酔しすぎです。

 介護が人権侵害をしていないって根拠はどこにもありません。


「利用者は一人じゃ出来ないんだから仕方がない」

なんて低能な考えにしがみ付いているのかと思います。


 介護士の貴方の仕事での行為は人権侵害行為です。

 それを常に心に置いた状態で、物事を考えないと介護士としては話になりません。



 人権侵害行為のままじゃ犯罪ですのでもちろん、これで終わりではありません。


 じゃあ人権侵害をされている利用者の顔・表情を見て下さい。

 人権侵害をしてきた職員に対してどんな言葉を伝えているのかを聞いて下さい。


 その多くは笑顔で、「ありがとう」と言っていませんか?

 何故でしょうか?


 そこに尊厳の考え方や工夫があります。

 そして、それをそれぞれが見つけ、感じるのが介護施設研修の目的です。


 尊厳とは必ずしも人権を守る事ではないようですね。

 何でしょうね?



【その他】

 介護施設での知識を教員・学校に活かすことも出来ます。

 例えば、消毒。

 介護現場では複数の種類の消毒液をその特徴に合わせて使い分けをしています。

 それは学校でも活用できます。


 怪我や病気、亡くなった時等の周囲への配慮は学校でも活用できます。


 介護栄養学は学校でも活用できます。


 声掛けの方法や相手を思うスキルは学校でも活用できます。

等々上げるとキリがありません。


 これでも貴方は「教師に介護なんて無意味」と言えますか?


 ここまでは私個人の考え方による指導でした。

 もっとキッチリとしたことを知りたい介護士はこの本を参照下さい。




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