これは多くの介護現場で勘違いされています。
そのため、多くの現場では
【看護師 > 介護士】
このような構図が出来ています。
しかし、それでは良好な介護は行えません。
その理由を述べていきます。
【医療(看護師)の判断指針】
医療は非日常の病気時等に治療として活用されるモノです。
そのため、看護師の判断指針の基礎にあるモノは
【安静】
です。
貴方の施設でもこのようなことを聞いた事はありませんか?
「利用者に疲れが見えるから寝かせてあげて」
「嚥下し難そうだからベッドで食事させてあげて」
「褥瘡が出来ないようにエアベッドを使用して」
「嚥下能力が落ちてきたから頭部ギャッチアップの角度を浅く」
等々。
勿論状況にもよりますが、これらは全部介護ではなく、医療(看護)基準です。
もう一度強調します。
これは介護ではありません
【介護の判断指針】
介護は日常生活で活用されるモノです。
そのため、本来介護にあるべき判断指針は
【安静にしないこと】
です。
勿論酷使しろって意味ではありません。
貴方が日中ずっと起きて活動しているように。
入所していない高齢者が一日中畑仕事をしているように。
施設に入所している高齢者だって日中は起きていることが日常生活なんです。
入所しているから日中ずっと起きている体力がないと考えるのは単なる偏見です。
車椅子上で寝てしまうのは、その利用者の体力がないのではなく、その施設での生活で刺激がなさ過ぎて、やることがないからです。
このように看護師と介護士は上下関係ではなく、扱う分野が違うんです。
だから、その判断基準や対応方法も違うんです。
看護師は非日常のプロです。
介護士は日常のプロです。
是非貴方の知っている施設はどうなのか見てみて下さい。
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参考文献
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【介護タブー集 著:三好春樹 講談社】